30代サラリーマンの気まぐれブログ

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リーマンショックを招いたのはだれか?『マネー資本主義』読書感想文

みなさんこんばんは!

 

今回は、個人的に興味のあった以下の本を読みました。

マネー資本主義―暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)

マネー資本主義―暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)

 

 

備忘録もかねて、本の内容等を含め数回に分けて更新していきたいと思います。

 

この本の話の内容は、以下(裏表紙)になります。

『世界を大恐慌という崩潰の淵に立たせた2008年秋のリーマンショック。何が“百年に一度”の危機を招いたのか。怪物のような金融商品を作った天才たち、年金基金の役回り、「超金余り」現象を生んだ背景…日米政府関係者やウォール街のトップら当事者の肉声が浮き彫りにした「失敗の本質」。出口なき経済昏迷の元凶を明らかにして、大反響を呼んだNHKスペシャル同名番組の文庫化。』

 

この本を読もうと思ったきっかけは、以下の3点です。

リーマンショックが具体的にどういったものか漠然とかしか分かっていない

・投資を行う上で、過去をまなぶべき

・裏表紙から黒幕が誰か気になった

 

本書は、投資銀行・金融財政政策・ヘッジファンド金融工学者と大きく4つのカテゴリーに分類した多面的な証言者から聞いた話を取りまとめられており、生の声が聴けるのもよかったです。

(この4つのカテゴリーが複雑に絡み合った引き起こされたのが、リーマンショックだと述べられています。仮に、どれか1つが欠けてもリーマンショックは起こらなかったのではとも推測しています。)

 

まず、最初にリーマンショックの発端となった金融商品であるサブプライムローンの説明です。

サブプライムローンとは、信用度の低い人向けに金利を上げた住宅ローンを指します。

 

そこで、サブプライムローンという金融商品ができるようになった時代の背景・流れがこの本には書かれていました。

 

ここで問題です。

 

2008年リーマンショックによって世界の富がいくら喪失したでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は4000兆円だそうです。

 

途方もないお金が、リーマンショックで喪失されています。

不況が続いたのも、これで何となくわかる気がします。

 

2009年にノーベル賞経済学者のコロンビア大学ロバート・マンデル教授が、『金融危機を招いた5匹のヤギ』として、以下の5人を挙げています。

1.ビル・クリントン元大統領

2.アラン・グリーンスパンFRB議長

3.ベン・バーナンキFRB議長

4.ヘンリー・ポールソン前財務長官

5.投資銀行ソロモンブラザーズのルイス・ラリエリ元部長

FRB米連邦準備制度理事会)とはアメリカの中央銀行とほぼ同義

1~4は財界ですが、5はモーゲージ債(住宅ローン債権担保証券)を開発したため挙げたようです。

(昔は、住宅ローンは売買可能な証券ではなかったのが、特徴の似たローンを仕分けて商品化する仕組みをルイス・ラリエリが作ってしまった。)

 

この時期に、レバレッジという考え方も生まれています。

 

このレバレッジにより、多額の利益を投資会社があげ始め、それに伴い社員が高額な報酬を要求するようになったそうです。

 

現時点の投資会社の社員が大きな報酬を得るようになった背景ですね。

 

本日は、ここまでです。

 

詳細な話が気になる方は、ぜひ読んでみてください

マネー資本主義―暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)

マネー資本主義―暴走から崩壊への真相 (新潮文庫)