2015年に発売された本で、著者である菊地英晃さんがモデルとなった実話です。
今は世界各国で飲食店経営をされている著者が、
ネットワーク・ビジネスを通じて、グループ仲間の裏切りなどの困難を乗り越え
グループ三千人のトップに立ち、大きな財と人脈を築いていく成功ストーリーです。
ネットワークビジネスをやるうえで、大切な考え方が書かれていますが、仕事全般に言える普遍的な内容も入っているため、いろいろと学びや気づきが得られる内容だと感じました。特に、リーダーや組織の上に立つうえで必要なことが多く書かれている気がしました。
本書ではネットワークビジネスを成功させるには、以下の6項目に分けたメンバー構成が必要と書かれています。
1.パートナー; 必ず一緒に事業を興したい人
2.プレゼン; プレゼンテーションの上手な人
3.行動力; 行動力・熱意のある人
4.信用; 社会的に信用・人望のある人
5.スター; とびっきり明るいムードメーカー
6.その他
↑自分が起業する際に役立ちそうです。
他にも、いろいろためになるキーワードがありました。(以下、抜粋)
・リスクとリターンは裏表
・お金を追うのではなく、自分の成長を追ってほしい
・ネットワークビジネスには信用がないため、その分の信用を自分の信用で肩代わりする必要がある
・信用を得ることはなんごとにも耐えがたい財産になる
・良い情報は部下へ、悪い情報は上司へが原則
・リーダーを育てたいのなら、なるべく自分からのアドバイスを減らし、できるだけ褒めること
主人公の心身の成長が読み取れました。
私も昔ネットワークビジネスをした身ですが、第一にはお金を得ることが目標になっていたため、上手くいかなかったんだと今では感じます。
また、今も会社員をし、労働の対価として時間の切り売りをしながら、お金のために働いている感覚です。
これを読んだからといって、ネットワークビジネスをすることは今後ないと思いますが、トップクラスにいる人の考え方を学べるいい本でした。
ストーリーも読みやすく、一気に読んでしまった感じです。
本の中で、主人公はウォーレン・バフェットを少し非難していました。
『ウォーレン・バフェットはストックオプションを最近の会社は与えすぎていると非難しています。株を増発すると、株の価値が希薄化し、既存株主の利益が損なわれるというのが彼の主張です。私は資本家だけが豊かになろうという発想を信じません。
GAFAMやスターバックスなどが急成長を遂げた理由して、ストックオプションを与えることで、自分のために働き、社員のやる気を確立できます。
みんながみんな、働くことは割に合わないことだと感じているのです。これは解決すべき、大変由々しき問題です。』
※本の内容を抜粋編纂
興味ある方は一読頂ければ幸いです。
↑僕が読んだのはこちらです。
以上