今更ながら、ファクトフルネス読みました。
先入観で、物事がきちんと見れていないことを、
わからせてくれる本でした。
二極化して世界の事象は判断できない。
分布図から本質が見えてくる。
これには、大いに賛成できます。本書では、平均値が用いられており、よく平均値が色々なことで使われています。
個人的には中央値が一番平均に近いのではないかと思っています。
例で言うと、年収です。年収の平均値は552万、中央値だと437万になります。
【2021年最新版】日本の年収の中央値は437万円!中央値と平均は何が違う? | 転職サイト比較Plus
災害で10日で9000人が死ぬ一方、汚染水飲用に伴う下痢で9000人の子供がなくなっていること。
福島原発事故で原発近くの避難民の死者は1600人で、被爆による死者はおらず、避難に伴うストレスで死亡していること。
酔っぱらいに殺される確率は、テロリストの50倍であること。
二酸化炭素排出量は国ではなく、一人当たりで計算すると先進国のほうが中国より多いこと。
これらのことが事実ですが、実際は先入観やメディアによって、本当の情報が見にくくなっていること。
だから、事実をちゃんと見つめましょう。
といった本です。
事実と感覚は似て非なるものです。
本書の潜在意識とその本能を抑える方法を以下にまとめてみました。
分断本能:大半がどこにあるか?
ネガティブ本能:悪いニュースが広まりやすいが、現実は悪いと良いは両立している
直線本能:グラフには様々な形がある(直線はいつか曲がる)
恐怖本能:リスクを正しく計算する
過大視本能:自分で数字を比較し計算する
パターン化本能:分類を疑う
宿命本能:ゆっくりとだが、変化を意識する
単純化本能:ものの見方の角度を変えてみる
犯人捜し本能:犯人でなく原因を探す
焦り本能:小さな一歩を重ねること
最後に、この本で出された問題を出します。
問)低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょうか?
A)20%
B)40%
C)60%
どうでしょうか?
正解は、C。正解率は約10%です。
事実を知ることは大事だとわかる本ですが、個人的にときめくものはあまりありませんでした。
以上